手術は、獣医師の腕の見せどころとばかりに、腕を振いたくなる技術の一つです。

医療系のマンガやどらまでは、優れた外科医の「早い!」と驚嘆させられる腕を強調しているシーンが多く、つい影響を受けてしまいがちです。しかし、私が考える優れた外科医は、どう考えても「負担が少なく」「きちんと治る」が絶対です。

当たり前といえば当たり前ですが、スピードを競ったり、傷の小ささを競ったり、そんなことを自慢をほのめかす獣医師には喝がとびます。スピードも傷の小ささももちろん大切ですが、それよりも安全で負担の少ない手術をきれいに確実に行う、それが出来てその次の話です。

きちんとした手術を丁寧にやれば、おのずとスピードも上がるものです。

院長